ヘルパーを利用し家事や入浴介助の支援を受けながらお子さんを育てている障害者夫婦のお宅です。
初回訪問は引き継ぎのため現ヘルパーとの二人体制です。
その時、ここではヘルパーは空気になることと同行ヘルパーに耳元でささやかれました。
なに?頭の中は???
後々、その意味がわかってくるのでした。
*ヘルパーは作るだけ味見は私がする
その家のシンクは低く私が使うには膝立ちをする姿勢になります。
その姿勢が続くと膝が痛いとなるので膝サポーター登場!
- 味噌や醤油を入れる量は私が決める。ヘルパーは一切、味見をしない。
長年、ヘルパーとして入っていましたがこの家庭の味噌汁や煮物の味を知らずに終わりました。
*食事中は家族団らん
食事介助にもルールがあります。
- 奥さんの左側に座る。
- 食べる順番をヘルパーが決めない。
- 熱い物でもヘルパーがフーフーしない。
- 子どもの食べ方は気にしない。
子どもがご飯をポロリ。
ついつい手が出そうになるがそこはガマンガマン。
最後に掃除するのはヘルパーの私。
*浴室・トイレは呼ばれるまで待機
浴室も二人仕様になっています。
- 子どもの体はヘルパーは洗わないが原則だが奥さんが頼めば行える。
なんだか自分勝手と思いながらも奥さんの体力的に大変な時もあるのだと理解する。
朝はトイレ後、座ったまま着替えをします。
着替え介助で一つだけ言われたことがあります。
- 長いズボンを履かせるときは子供に履かせるように裾をくしゃくしゃとしない
ということでした。
私が普段、履くときのようにということだと思います。
*お出かけはヘルパー小走り
電車で遠くまで家族ででかけていました。
ご夫婦は電動くるま椅子でお子さんはくるま椅子の後ろに立って乗っています。
人混みでもスイスイと走らせる二人に小走りのヘルパーの私。
そんな私の姿は二人には見えていない。
- 出先で子どもが騒ごうが注意しない。
出先では子どもがホームで走り回ろうがレストランで騒ごうかヘルパーの私は注意をしないというのも家庭のルールです。
子どものことは親である夫婦の役目というのが真にあったようです。
子どもがゆるふわさん遊ぼうと言ってまとわりついてきても決して相手にしない。
家族の会話や夫婦喧嘩には入ってこない。
そんな時でもヘルパーは黙々と仕事をするだけ。
これは長く入っていて何回か注意されてわかってきたことです。
口や手を出してしまいそうになる場面も多々ありましたが私は空気になることに注意を払っていました。
あの家族は今、どうしているかなとふっと思いました。
☆ブロランキングに参加中。
ポチっとしていただけると嬉しいです。